2017.06.01 所属が変わりました!

2017.11 所属している生き物・学び・研究センターのHPがリニューアルしました。http://www5.city.kyoto.jp/zoo/crew


 

2022.08 Biology Letters誌に共著論文が掲載されました!

 

2022.11 霊長類研究に論文が掲載されました。

 

2023.05 American Journal of Primatology誌に共著論文が掲載されました。


スローロリスを中心としたマンガを作成・公開しました。

こちらをご覧ください。


山梨 裕美

 

京都市動物園 生き物・学び・研究センター 主席研究員

博士(理学)

京都大学野生動物研究センター 特任研究員

 

専門:動物福祉科学・応用動物行動学

 

飼育下の野生動物を対象に動物福祉に関する研究を通して、わたしたち人と動物の関係を根本から問いたいと思ってます。

 

動物園など、わたしたちの身近にたくさんの野生動物が暮らしています。 動物に対する考え方は人それぞれ。そしてその付き合い方もそれぞれの場所や人によって変わります。では人はどのような関係で付き合うのがよいのでしょうか。肝心の動物たちはどう感じているのでしょうか。飼育動物が心も体も健康に暮らせるような環境を整備するためには科学的根拠に基づいて実践を進めていく必要があります。こうしたことに関わる基礎的・応用的な研究をチンパンジーやスローロリスや、複数の動物園動物を対象におこなっています。

 

これまでの研究としては社会関係が動物の福祉や行動にどのような影響を与えるのかということ、特に、社会的な関係性が中長期的に与える影響や、個体間の緊張をどのように緩和するのかなどに関する研究を行ってきました。こうしたことは、科学的根拠に根ざした飼育動物の社会管理を考える上で重要だと考えています。

 

また、動物園などで動物福祉を向上させるための具体的な方策〔環境エンリッチメント〕や動物福祉の客観的な評価方法などについても研究をしています。特に最近では、動物の好奇心や探索といった行動の発現に着目しています。

 

他にも、動物福祉向上のために組織としてどう対応していくのかということもいろんな方と一緒に考えるお仕事もしています。その中で、人が動物についてどう考えるのか、どのように判断するのかというところについても興味を持ち、調査を開始しました。

 

活動場所は、京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリや京都市動物園、日本モンキーセンターなどの動物園です。特に2017年より現職になってから動物園での活動が主になりました。様々な方とのコラボレーションを通して、色々な動物の世界が覗けるのを楽しく思っています。